返品時の『再輸入免税』手続きに要注意!-FedExの場合-
バイヤーから返送品が送られてくるときに、たとえ返品であっても「返品」と認められなければ再輸入税がかかります。
しかし日本に再輸入する際に輸出時と形状、性質などが同一であることが確認されれば、再輸入税は免税となる可能性があります。そのために必要となるのが「再輸入免税」の手続きです。
再輸入免税が適用になるかどうかは申告先税関官署の担当官の判断によるため、申請したからといって確実に免税になるものではありません。それでも高額品が返送される場合は特に高額になるのが再輸入税。免税の可能性があるならば事前に手続きはしておきたいものです。
FedExで再輸入免税を手続きするには、貨物到着日の1営業日前までにFedExカスタマーサ ービスまで連絡する必要があります。
到着が早いFedExは、日本に入国してしまうとあっという間に通関手続きが終わってしまうので、バイヤーから追跡番号を知らされたら即連絡する必要があるという事です。
なお、手続きには内容点検の手数料として1件あたり7,000円の手数料が請求されます(免税の可否に関わらずご請求されます。)
0120-003200 (FedExカスタマーサービス無料電話)
043-298-1919(FedExカスタマーサービス有料電話)
(月曜日から金曜日の08:30~19:00、土曜日は08:30~17:30の間受付)
必要となる書類は以下になります。
【必要書類】
⚫ 日本から輸出した時の貨物の輸出許可書、コマーシャル・インボイス及び航空貨物 運送状の各写し
⚫ 日本へ再輸入時、貨物のコマーシャル・インボイス上に輸入目的を明確に示した情 報が欠落している場合は、再輸入に至った経緯を示す輸出入者間のオーダーシート やメールなどの記録の写し
⚫ 輸出時及び輸入時のコマーシャル・インボイス上に、貨物の固有情報(製造番号な ど)が記載されていない場合、両貨物の性質及び形状が変わっておらず、同一性を 有することを示す製造番号などが記された輸出時のパッキングリスト等の写し
⚫ その他税関から提出を求められた資料
詳しくはFedEx公式ホームページをご覧ください。
通関手続きが終わってしまうと、貨物を受け取るには請求される再輸入税を支払うしかありません。
そしてこの再輸入税を取り戻すべく、税関に「更正の請求」を行う事は出来るのですが、確実に取り戻せる保証はなく、しかもFedExに手数料9,000円(2022.2.14現在)を支払う必要があるんです。
ちなみに日祝日はカスタマーサービスに対応してもらえないため、どのように手続きをしたらいいかFedExに確認したところ、発送者に頼んで発送日を送らせてもらい、カスタマーサービス営業時間内に対応するしかないそうです。
※DHLやUPSも再輸入税手続きは可能ですが、各社サービス内容が異なりますので、公式ホームページもしくは各社カスタマーサービスまでお問い合わせください。
※税関情報は更新されますので、今後この情報も変更になる可能性がございます。