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送料見積もりの落とし穴_容積重量に気を付けて!

皆さんこんにちは!
eBayサポートチャンネル運営事務局です。

先日、重さ2kgの銅製の如雨露を発送したところ、送料が想定よりも1万円も高くついてしまった。発送を委託している業者に確認してみると、先端が長い如雨露を梱包するのに想定よりも大きなサイズの箱を使っていたため、大きな"容積重量"で送料が計算されていたことがわかりました。このようにたとえ軽い商品であっても、梱包の仕方や商品を納める箱のサイズによっては送料が高くなってしまうことがあります。

今回は、この送料を見積もる上では欠かせない"容積重量"の考え方についてご紹介します。

「実重量」と「容積重量」とは、物流業界では送料を算出を算出する"重さ"を指す専門用語です。
「実重量」とは、貨物を測りに乗せて計測する実際の重さです。
「容積重量」とは、貨物の大きさ(容積)を重さに変換したときの重量のことです。

では、なぜ大きさをわざわざ重さに変換するのでしょうか?それは、物流業界が飛行機やトラックなど限られたスペースに貨物を載せて運送をする場合、実重量だけを基準に送料を換算すると公平ではない場合があるからです。

例えば、トラックで1トンの鉄と1トンの綿を運送する場合、どちらの方がスペースを多くとるでしょうか?もちろん重量が軽くてふわふわしている綿です。鉄はかさばりませんが、綿はスペースをとるのでトラックいっぱいに積んでも収まり切らないかもしれません。同じ1トンの貨物でも、よりか容積を大きくとってしまう綿を運送する場合は、物流業界にとってより多くのコストがかかってしまうのです。そのため、物流業界では実重量と容積重量を比較して、より大きくなるほうの重量を採用して送料を計算するようになっているのです。

 

DHLでは、容積重量は次の計算式から算出されます。

容積重量(kg)=縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5,000(㎤/kg)※端数は0.5kg単位に切り上げ

例えば、箱のサイズが60cm×45cm×35cmであった場合、容積重量は60×45×35÷5,000=18.9kgとなります。このとき荷物の実重量が12kgだった場合、より重い方の容積重量18.9kgをもとに送料が算出されることになります。実重量だけで送料を見積もっていると、想定よりも高い送料を請求されてしまうというわけですね。

 

如雨露のように長細い形状の荷物は、市販の段ボール箱にそのまま入れてしまうと容積重量が必要以上に増えてしまい送料が高くなりがちです。市販の段ボールを切ってサイズを調整したり、巻き段ボールを利用するなど、なるべく貨物がコンパクトに収まるように工夫をして容積重量を抑えましょう!

eBayサポートチャンネル運営事務局

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