返品リクエストが承認されているにもかかわらず、返品リクエストに進展がないということがあります。
返送料がバイヤー負担であって、想像以上に返送料が高いことでバイヤーが返品を断念したり、バイヤーが返送自体を面倒になったり理由は様々です。

返品リクエストが承認(Accept)された時点から一定期間が経っても、バイヤーが返送の追跡番号を返品リクエスト上にアップしない場合、「バイヤー都合の返品」「セラーの不備による返品」にかかわらず、eBayが返送をバイヤーに催促するメッセージをします。
 

eBay のバイヤーへの催促メール

内容を見てみると、「バイヤーが商品を返送しているので、内容を確認したら期日までに返金してください」というような記載があります。
返送したという連絡や追跡番号のアップが無いのであれば、商品の返送も定かではないのに、具体的な返金期限が定められているようで不安になりますね。

実はこれは、返品リクエストが開かれた後、バイヤーが追跡番号をアップロードしない場合、
eBayから自動で送られてくる定型文であるため、その期日までに返金しなくてはいけないというメッセージではないのです。
 

返品リクエストページのステータスは？
 

返品リクエストの詳細画面

心配であれば、返品リクエストの詳細画面を開いてみてください。
ステータスが[Return started]のままなら、[The item should have been delivered(商品が到着しているはずです)]と書いてあっても、問題ありません。

一定期間が経過したことで、eBayが定型文として「そろそろ商品が到着しているはず」と記載しているだけですので、商品が無事に返送されていないのであれば返金をする義務はありません。
 

突如返金期限が設定される？
 

返品リクエストの一覧ページ

さらに紛らわしいのが、ここからです。
eBayが返送の催促メッセージをバイヤーに送っても返送がされないまま月日が経過しました。
すると返品リクエストの一覧ページに突如[Return delivered]（返送品の到着) [issue refund by 期日]という表示が現れます。
慌てて返品リクエストの詳細ページを見に行っても、変わらず[Return started]ステータスのままです。

これはeBayのシステムが自動的に「そろそろ返金のタイミングじゃないですか？」と言っているだけなので、実際に商品が届いていないのであればここでも無視してOKです。
その際にリスト内のプルダウンメニューのトップが[See details（詳細を確認)]から、 [Issue refund（返金する)]に表示が変わっているので、間違って返金をしてしまわないように注意してください。

 

返品リクエストのクローズ
 

eBayからの返品リクエストのクローズ完了のメッセージ

そして返品リクエストのAcceptから一カ月程経つと、自動的に返品リクエストがクローズされます。
(具体例としてIssue Refund by 8月15日という表示が出た場合、中10営業日の8月30日頃に自動で閉じます）
この場合返金の義務はありません。
 

eBayからは、このような返品リクエストのクローズ完了報告のメッセージが届きます。

 

返品リクエストが閉じた後の注意
 

eBay上、返品リクエストは一注文につき1回しか起こせないので、基本はそこで終了です。
しかし注意が必要なのは、稀にその後も返品リクエストではなく、ケースオープンという形でバイヤーが続いて返金を求めてくることと、PayPalでは返品可能期限が6カ月であるため、PayPal上からも返品リクエストが起こせる点です。

 

セラーに非のない返品リクエストの内容であれば、それぞれのケースでeBayのカスタマーサポートやPayPalのサポートに状況を説明してみてください。
ケースオープンもPayPalでの返品リクエストであっても、放置すれば商品をバイヤーの手元に残したまま強制返金されてしまうことがあります。
前回も記載させていただきましたが、ひとつひとつの返品を丁寧に対応していくことが重要です。